カタッー 朝比奈さんがブランコから降りる音で 現実へ戻された。 昔のこと思い出してたのか…。 まるで当時に戻ったかのように 胸が苦しかった。 彼女は俺に手を差し伸べた。 涙を拭い、俺はその手をとった。 そのままゆっくりと歩いていく 朝比奈さんに手を引かれる。 俺は黙ってついて行ったー。 着いた先は、ちょっと古めのアパート。 階段を昇り、鍵を開ける。 ここが朝比奈さんの家か…