こうしてあっさりと斗真の目論見は阻止された。





涙目でこっちを見つめているけど今は気にしない。





「真一は?」
と星が聞く。






「俺?俺は知也、千鶴、美鶴、綺鶴と同じとこだ。」
と真一。






「そーなんだー」
と星が言いつつ私の方を見る。





「じゃあ、学校で美琴と入れんのは俺、零、戒だけかぁ。」





そう言いながらぐるりと視線を斗真に向けて安い挑発を仕掛ける。





斗真が星をキッと睨んで


「てめぇ、喧嘩売ってんのか!?」




なんていう争いがはじまった。


まあ、二人とも楽しそうだしいっか。