闇に差した光

「ちょっ、真一、見てみて。あれ。」






と私が視線を向けた先は校舎。






興味津々に私たちを傍観していた彼等である。







彼らは呆然を通り越して唖然、





声も出せずに私たちを凝視している。






なんで赤鬼副総長が私の彼氏なんだと、はてなマークを頭に浮かべている奴もいれば(主に男子)







樹里の本性に驚いている奴もいれば(主に男子)






最も多かったのは
頰を赤らめて真一、知哉、斗真、三つ子を見つめている奴ら(女子、女子、女子)
である。








「真一クゥーン、モテますねえ」







と少し意地悪く言ってみると






「胸糞悪りぃ」







と苦笑い。