闇に差した光

俺たちが白狐に入ってから一度見たことがある。








スパイとして敵の族に情報を流していた幹部候補だったやつは裏切りの刑にあたった。









絶え間無く聞こえてくる廃部屋からの叫び声。










二週間後、捨てられるように倉庫から追い出されたそいつは












前より痩せて、







やつれて、









痣だらけで、










なにより










瞳から光が消えていた。