闇に差した光

ギョッとした樹里さんの顔を見て






「彼女の言い分はもっともだった。今回は樹里さんが悪かったことなのに総長はそれを咎めもしない。こんな女に左右されている族なんてすぐに潰される。」








と零が涼しげに言った。









「俺たちはここを辞めて違う族に行く。ここで、樹里さんの世話をやり続けるなんてまっぴらだ。」









戒が少しキレ気味にそう言った。