「坊ちゃん!」 宮原が駆け寄ってきた。 「宮原、この子頼む。熱があるんだ」 宮原に、ゆゆちゃんを車に運ばせて僕も乗る。 「坊ちゃん、向かう先はこのお嬢様の家でよろしいでしょうか?」 「うん、頼んだ」 僕も疲れて、ふぁーと欠伸をする。 「ところで宮原。なんでさっきからニヤニヤしてるんだ?」