痛みで涙目になる私に、七ちゃんは小さい声で



「・・・バカ」


そう言うと私の切れた指を取り、自らの口へともっていった。



周りからさっきとは違う悲鳴が上がる。




「ちょ・・・七ちゃん!?いいって、はなしっ」




「やだ。離さない。」




そう言った七ちゃんの顔は、いつもより真剣で、いつもと同じ綺麗な顔なのに。




何故だか分からないけど、男の子に見えた・・・・。