僕は、全力で逃げて行ったアイツを追いかけた。 アイツを悩ませてしまっているし、僕の気持ちもやっと分かった。 陸と水着に着替えている時、一応彼女がいる先輩に恋というものについて話を聞いて実感した。 僕は、ゆゆちゃんが好きなのだと。 いじめたくなるのも、可愛いなと思うのも全部、好きだから。 これらを伝えるのにはまず、僕の正体から話さなければ………。 なんて思って、アイツの後を追ったらアイツはプールで足をつったらしく、プールの中でもがいていた。