擬態化同盟 ~教師と生徒の秘密事~



自分の部屋に帰ったのはもう21時を回るところだった。

ひとまず、シャワーを浴びてから部屋着に着替えて早速演劇部から頼まれた衣装の作成に取り掛かる。

型紙などは作成されていて、それを布地にあてて切っていく。

まずは同じ形のワンピースを色違いで3着作ることにした。

型通りに切った布地に模様を縫い付け、ほつれ止めを施すと、ミシンを使って布地を貼り合わせてワンピースを形にしていく。

コスプレすることに目覚めて始めた衣装作りだけど、ただの平らな布地が自分の手で変わって行く様を見るのはなんとも言えない快感を味わえる。

夢中になってミシンを動かし、一息ついたところで次の日も仕事がある為、作業は中断し、眠りにつくことにした。