余程、喉が渇いていたのか、半分を一気に飲み終えると結城君は再びぱたり、と枕に頭を付けた。
「ご飯、最後に食べたのいつ?」
「・・・さあ・・・、昨日?」
「今日は何も食べてないの?」
「だって、食欲無いし・・・」
「無くても食べなきゃダメじゃない」
ああ、もう、こんなことならゼリーだけじゃなくて材料も買って来るんだった。
「いらない。食べたら、絶対吐く・・・」
「じゃあ、ゼリーだけでも飲んで。食べないよりはマシだと思うから」
「もう・・・起きるの、無理」
「寝てていいから、はい」
スプーンですくったゼリーを口に押し付けると、結城君は渋々口を小さく開けてゼリーを飲み込んだ。
「どう?これなら食べられそう?」
「うん・・・」
もう一すくい口に近づけると、結城君が素直に口を開ける。
私がスプーンを近付けると口を開け、それを飲み込んでもぐもぐ口を少し動かす姿は小動物にしか見えない。
ゼリーを半分ほど食べると、結城君が「もういらない」と口を完全に閉ざしたので、ひとまずはこれでいいか、とテーブルにゼリーとスプーンを置いた。

