文化祭が終わると、売り上げ金額を書いた用紙を生徒会に計上して、片付けもそこそこに体育館へと生徒達が集まる。
昨日の生徒達とは違って、達成感を顔に浮かべた生徒達が多く見える。
きっと、それぞれが楽しい文化祭を過ごすことができたんだろうな。
そう思うだけで、ホッとできた。
「先生、聞いた?うちのクラス、早々に完売したんだよ」
閉会式が始まると、照明が薄暗くなった。
そうしたら、隣に座っていた女子生徒が声を潜めて教えてくれたけど、見回っていた時にその情報は既に耳に入っていた。
「聞いたよ。浪川先生も喜んでた」
「えー、じゃあ何かご褒美くれるかな」
「さあ、それはどうかな」
「楽しみにしてよーっと」
ご褒美とまで言えるかわからないけれど、ジュースの差し入れをしようとさっきまで浪川先生と話していたところだ。
どこのクラスもわりとやっているようで、閉会式の後にプチ打ち上げを開催するのが通例だ。
「それでは、前夜祭での準グランプリを発表します」
柏木さんが間を空けている間、誰もが祈っていた。
私は手まで合わせて、どうか呼ばれないでと願う。
呼ばれるなら、次のグランプリでの発表だ。
「3-C組」
わっ、と3年生がいる前の方が大きく波打ち、歓声が上がった。
代表2人が壇上に登って景品を受け取ると一言言いながらはしゃいで見せた。
「それでは、グランプリの発表です」
ザワザワと賑やかだった生徒達が一瞬で静かになる。
みんな、夜も遅く残って頑張った。
だから、その努力がどうか報われてほしい。

