詳細を教えられないまま、強引に連れて来られた結城君のクラス。
そこに掲げられた看板が目に入るなり、踵を返す。
が、それも見越していたのか、結城君は私の腕を引っ張り教室内に連れ込んだ。
「待ってよ!何させる気!?同盟はどうしたのよ!」
表の看板には「コスプレ館」と書いてあった。
周りも気にせず、「同盟」なんて口走ってしまったけど、周りは賑やかで気にしている様子もなかった。
「夏休みの体験を活かしてみようと思って提案してみたら、思いの外盛況でね」
教室の中にはいくつかカーテンで仕切られた簡易更衣室が設置されている。
どのカーテンも閉められて、たまにそのカーテンが揺れるから、どこも着替え中なんだろう。

