擬態化同盟 ~教師と生徒の秘密事~



久しぶりに見た夢は、辛い思い出と共に箱の中に収めていた、中学時代の淡い恋心だった。

昨日のLINEでのやり取りで、早速今週の金曜日にご飯に行くことになったからかもしれない。

最初はお互いの近況を話していたけど、思ったよりも盛り上がってしまい会って話した方がいいんじゃないか、ということになった。


今日は水曜日。

明後日の夜には先輩と食事をしているんだと思ったら、いつにも増して仕事熱が増していた。

今日も既に陽が暮れてしまっているけど、気分は上々だ。

昔の夢まで見て・・・、思った以上に舞い上がってるらしい。


「失礼します。鍵を返しに来ました」

聞き覚えのある声に顔を上げると、結城君が職員室の入り口に立っている。

周りを見回すと、丁度他の先生も出払っていて、私が対応するしかないみたいだ。

できれば、結城君との2人きりは避けたいのに。

すぐ本性を表すからなぁ。