ブースを出た辺りから、結城君は女の子達に写真を求められた。
受付の子が睨んだ通り、結城君のコスプレははまり役だった。
漫画でもイケメンの設定なので、女子達からしてみれば念願の実写版なんだろう。
表向きは愛想が良いので、訳のわからないままキャラクターが良くやるポーズを要求されてそれを受け入れている。
成すがままになっている結城君の様子が何だか可笑しかった。
「ごめんね。遅くなっちゃった」
戻って来た皐月は結城君が囲まれている現状を見て楽しそうにしていた。
皐月が合流したオフ会の友達とは軽く挨拶しただけで、その子達も結城君の周りにできている群れに加わった。
「あー、あれはヤバイね。カッコイイわ」
皐月も遠目で見ながら感心している。

