コスプレする参加者でなくとも、参加できる今回のイベントではコスプレ認知を広めようと、いくつかのコスプレ服をレンタルしているブースが設けられていた。
そこに辿り着くまでに結城君の厄介な好奇心が牙を剥く。
「クサレジョシ・・・?って何?」
「え?」
「あれ」
指差す方向に視線を向けると、『腐女子が増殖中』という旗が立っている。
今回のコスプレイベントでは、同人誌なども扱うブースが設けられていて、その中のサークルが宣伝用に掲げている物らしい。
「知らなくていいと思う」
「腐ってる女子ってこと?・・・おぞましいね」
間違ってはいないけど、結城君の想像している『おぞましい腐ってる女子』では絶対に無い事だけは確かだ。
でも、説明してやらない。
というか、したくない。

