でも、正直、皐月の登場はタイミングが良くてホッとした。
結城君が何を言いかけていたのかわからないけど、あの状況が続くのは気まずかった。
これで、帰らせれば・・・。
「ねぇ、雅!肇君が、コスプレしてみたいって」
「はあぁ!?」
何を企んでるわけ!?
踏み入って来ないでって、つい言ってしまったけど、あれが私の本心だっていうのに。
とことん、私を追い詰めるつもり!?
「コスプレ体験ブースもあるから、連れて行ってあげてよ」
「あげてよって皐月は!?」
「私、オフ会の子とも会う約束してるから先にそっちと合流して来るよ。で、皆で一緒に回ろう」
「私もそっちに・・・」
「肇君を着替えさせたらオフ会の子達もきっと喜ぶからさ、よろしく」
皐月は私の抗議も聞かずに、じゃ!と言ってさっさと離れて行ってしまった。

