死神の囁き




「えっ」





びっくりした…今までずっと優しくもされ

ず心配もされずに生きてきた俺達にとって

は信じがたい言葉だった…耳を疑った…





だがそのおじさんは





「もう君達に寂しい思いはさせない…施設

なんかには行かせない。おいで…二人でお

じさんの家に…」





おじさんは俺達に手を差しのべてくれたそ

の手を俺と兄貴は強く握りしめた。