そんなある日、俺と兄貴は公園のベンチで いつも通り寝ていたらある大人に話しかけ られた。 「どうしたの?お母さんが心配するよ」 「親いないし、家もないので。」 「そうだったのか…おじさんはね補導員っ て言って君達のように夜遅くまで外をふら ついてる子を補導する仕事をしてるんだ」 兄貴はその言葉を聞くと顔色が変わり俺の 事を隠した。 「どうせ補導して施設に入れる気だ ろ…こっちにくんな!!弟には…孝伸には触ら せない!!」