今でもあいつを。







 陸斗くんは待合室へ、私は自分の病室へ戻ることにした。




 布団を頭まで深くかぶる。







 春斗のさっきの顔が、まるで別人みたいな顔が、頭から離れなくて。







 もし、もしも、だよ。



 さっき、春斗が言っていた、誰?って言葉が本気だとしたら。



 春斗が、私のことをわからなかったら。






 私は、どうするんだろう。



 私は、どうすれば良いんだろう










「春斗、春斗……」








 涙が頬を伝い、布団に染みを作る。



 そのとき、こんこんっとドアがノックされた。










「春斗……?」