「待ち合わせ、早く来ちゃったなぁ...」


ふぅ...準備が早くできたから、準備が早くできたから！
そうそう、準備が早くできたから早いのであって...
早く会いたいとか、そんなことない！
素直になろうよ....うん...実は早く会いたかったからですね...



「うわっ...！恥ずかし！！変な人に思われちゃう！」



「もう十分変な人だわー！！おはよ！」


聞かれた！？いや、恥ずかしいー...


「失礼な！どこがよー！！おはようー」



「ごめんごめん！どうみても...」



「いやー、もう！課題みせないんだからねー！」


「え！いや、マジでごめん！本当に！それだけはー見せてください！半年分のお願い！」



「ばーか...しょうがないから見せるよーていうか、半年かい！！」


「ありがと！さすが！！我が幼馴染！！
心の友よー！！」



「はい、はい...わかりましたよ！バス来ちゃうでしょー？いくよ！」


「行こぉー！」

あたしたちはバス停まで駆け出した。

昔、ほとんど変わらなかった背も小学六年生の時にはぬかされて、あっという間に大人になってく琢。
何もかもが少しずつ変わってるけど、あたしたちはなんも変わらないね...

今の関係になれすぎて、この関係以外なんて考えられないけど...
あたし...ただの幼馴染なんていや。
幼馴染だから、「いつも一緒にいる」っていうのじゃ足りない。

「好き？」
「好きじゃないし！」っていつも自問自答してきた。
ふとした瞬間この質問と問いが頭に浮かぶ...

素直になって、自分。