…キーンコーンカーンコーン

「あーー、だるいなぁぁぁ。」

只今、数学の授業です。


私は教科の中でも数学が
いっっっちばん嫌いなのだ。



「はぁー…。集中切れた。
外でも見てよーっと…」


私の席は、窓際だから
グラウンドが見渡せる。


「あ、紘のクラス、ドッチボールやってる」


ちょうど紘のクラスが体育で、
外でドッチボールをやっていた。



ぼーっと紘を目で追っていると

「あっ、気づいた」


紘が私の存在に気づいて、
ドッチボール中なのに私に手を振っている。


まぁ、あたりまえのことに、
紘は当てられたけど。

しかも顔面


「ぷっ、くっくっくっくっ
馬鹿じゃないのあいつ」

笑いをこらえきれずに笑っていると


「....かみ....わかみ
川上!!!!」