....うう、気まずい....
由花が変なこと言うから、
意識しちゃうし....
紘、なんか不機嫌だし
「....紘?
なんか喋ってよ」
帰り道、私達は、
ずっと無言だった。
でも痺れを切らした私は、
勇気を出して話しかけた。
「ねえ、紘?
さっきの話、聞いてた?
私、紘のこと好きとか、ないからね?」
誤解されてたら嫌だから、
とりあえず訂正した。
でもなぜか紘はさらに不機嫌になって、
「麻里奈ってさー、
ほんとーに俺の事嫌いだよなー。」
「あっ、あたりまえじゃん。
いちいち引っ付いてくるし、うざいし。」
うざいとかおもってないけど、
なんか言ってしまった。
「....むかつく」
「え?....きゃっ!」
私は、紘に連れられて
路地の壁に押し付けられた。