マンションの近くにある道を奥へ奥へと進んで行く。
もうすぐで蓮の大切な場所に行けるのかと思うと、胸が弾む。
「大丈夫か?疲れてない?」
「これでも運動神経は良い方なので!ご心配なくー!」
「でもお前、球技全般ダメだよな」
「....そ、そこは触れないで....」
「前に俺とバドミントンやった時ひどかったよなぁ....」
「あ、あれは足の調子が悪くて」
「テニスもひどかったよなぁ....」
「あ、あの日は寝不足だったし?」
「確か卓球の時は全部地面に向かって球打ってたよなぁ....」
「はいはい!私は運動オンチですよ!」
自分の行動が恥ずかしくて、もう顔も真っ赤になってしまう。
蓮の方を見ると、お腹を抱えて笑っている。
おい。何がそんなにおかしいんだ。