「....俺のモノになれよ、桜」 ふと、甘いココアの香りを思い出した。 いや、思い出したんじゃなくて....。 甘いココアの香りが口の中で広がった。 私はいけないことをしている。そう思っているのに。 胸の高鳴りは鳴り止まなかった。