「....うう、おはようございます....」


とても眠たそうな顔をして、楓君がリビングへと姿を現す。


「あ、おはよう!楓くん、朝早いね?」
「なーに言ってるんですか....さく姉の朝ご飯食べるために起きたんですよ」
「えっ?」
「昨日のごちそう、早く食べたいんですよ....うぅ....」


楓くん、ほとんど寝てないはずなのに。
わざわざ早起きしてくれたんだ....。


「....ありがとう。」
「いーえぇっ。うぅ....」


楓くんは朝がとっても弱いみたい。
ゆっくりと空いてるソファに座り、目をこすって眠たそうにしている。