マンションの一室。
でも一人で住むには広すぎる間取り。
空き部屋も沢山。

訳あって当時住んでいたアパートを出なくてはいけなくなり困っていた私に一緒に住もうと声をかけてくれたのは、蓮。

ちょうど空き部屋もあるしいずれお前とは一緒に住もうと思ってたし。って。

その時は涙が出そうになってしまった。



「俺、ちょっとコンビニ行ってくるわ」
「うわっ!もう、びっくりさせないでそんなことを考えながらキッチンで準備をしていると、後ろから急に耳元で囁かれる。

意地悪。笑うな。でも、かっこいい。



「夕飯、ありがとな」
音を立てて頬にキス。
「!」
「じゃあ行ってくる」


さりげなくリビングを後にした姿。
うーん。こういうのイケメンって言うのか。なんてぼーっとしながら考える。顔が熱い。っておい。