[玲哉side]

優梨はなぜ俺が本気でやっていないとわかったんだ? 
それに優梨が楽しめそうだと言ったあと訳のわからない風が優梨の体のまわりからでている。問題はここからだ。混合魔法を使っているんだから100本の槍なんか普通は使える訳がない
混合魔法は普通の魔法の数倍魔力を消費する。それなのに混合魔法の100本の槍を作っても息切れさえしていないそれに加えコントロールまでしてくるなんて優梨は何者なんだ。まあ、この疑問はいつか解決するだろう。

そんな事を考えてながら魔法で壁と剣をつくり、頑張れば100本の槍も防げるだろうと思っていると何本かの槍が壁にあたり砕け散った。
その様子を見た玲哉はこれならいけると油断していた。
これがいけなかったんだ。
優梨がこれを見逃すはずもなく槍をコントロールして壁を壊した。俺はこの時、優梨には勝てないと思った。俺の最大咏唱の7単語の魔法を使っても優梨の魔法を防げない・・・。俺はこの時嬉しかった。俺のまわりにはずっと上が居なかっただから上がいてくれることの喜びを初めて味わった。
そんなことを考えているうちに優梨は槍の一部を銃に変形をしていた。
残っている約50本槍を攻撃に使われ俺は剣で弾いたり体術を使って避けるのに必死で、優梨が槍を銃に変形させた理由を理解していなかった。優梨は俺が槍を防いでいる間に砲撃の準備をしてた。
俺は砲撃を避けられず倒されるはずだった。目の前が強い光によって見えなくなり目を閉じると同時に身体中に痛みが襲うはずだったのだがいつまでも痛みがこないため目を開けて優梨に聞いた。

すると、透明で頑丈な壁を銃を準備する前に作ったそうだ。

何故そんなものを作ったのか、俺は不思議だった。
そんなものを作らなければ俺を倒すことができたのに・・・

と、考えていると優梨が心を読んだのか 「ただの練習試合です。それなのに怪我をさせては駄目でしょう。」と言った。
俺はこれを聞いてコイツには勝てないと思ったのだった。


   [玲哉side end]