?「神川亜瑠さんですね?」


誰だコイツ?
校門に入る前で黒服の野郎に声をかけられた。

亜「そうですけど?」

?「失礼します。」
腕を掴まれ、どこかに連れて行かれる。
誘拐か!?
逃げれることは出来る。
が、この校門前でそんなことしたらマズい。


大人しくついて行くことにした。


?「随分、大人しいですね?」

亜「別に。」

逃げようと思ったら余裕で逃げれるからね。

?「坊ちゃまから逃げようとしたら気絶させてもいい、と言われてたので…
そんなことにならず良かったです。」ニコッ
満面の笑みを見せた黒服さん。


亜「ということは誘拐ではないのですか?」


?「はい。状況だけみると誘拐ですけど。」


それって誘拐じゃね?と心の中で突っ込みをした。


亜「坊ちゃまとは誰ですか?」


?「それは言えないです。
ご本人様から直接聞いて下さい。」


んーと、まとめると私は誘拐された訳じゃないと!

誰かが黒服さんに私を連れてきたとお願いした。

と、いうことだね!!