中3の夏。 隣の席は祐介だった。 席替えのくじの結果に、私はため息をつく。 祐介…………杜山くんは苦手だった。 いつも笑顔で、優しくて、イケメンで、みんなと仲良くて、 成績も常に学年トップだし、サッカー部でも活躍してる。 そんな“完璧”な彼に、どこか深い闇がありそうなのを感じていた。 だから、関わらなかったのに。