「ちょっと、祐介…」 だんだん、祐介の抱き締める力が強くなる。 「何かあったら、すぐに言えよ? 俺が紫雪を守るから」 抱き締める力とは裏腹に、祐介の言葉は優しかった。 「俺、これから毎日欠かさず送り迎えする」 「え…………ダメだよ!私、祐介には迷惑かけたくない」 毎日欠かさず、なんて…………。 「俺は大丈夫だから。紫雪が危ない目に遭うの、嫌だし」 「………ありがと」