―――――……… ずっと、走り続けた。 後ろは振り返らずに、 ずっと………。 もう諦めようかと思った、その時。 小屋で祐介に抱き締められたとき、彼に囁かれた言葉を思い出した。 ――――生きて。 「祐介、雅―――………っ」 どうか無事でいて。 どうか、 生きていて――――………