ポケットの中を少し覗いた。 怪しまれないように。 中に入っていたのは………………折り畳み式の、小さなナイフだった。 どうしてこんなものが入っているのか? …………きっと、あの時。 祐介にキスをされたとき。 祐介は入れたんだ………。 「紫雪、二人で一緒になろう」 少しずつこちらに歩いてくる和也くん。 私はナイフの柄をつかみ、 刃を和也くんに向けた――――………。