冬の山の中なのに、全身から汗が吹き出した。 どうしよう。 動揺、恐怖、焦り。 辛い。 ただ、ここから逃げ出したい―――…… 「………紫雪……逃げろ…」 今にも消え入りそうな声で雅が言った。 「雅まで…なに言ってんのよ」 「俺、紫雪のために…………強くなったんだ……。 だから、俺は……………」 君を守りたい。