「これでわかっただろ?
原田を殺してもらったから、逆らえないんだよ………俺」



「どうして?
だからって、祐介までこんな………しちゃいけないことをする必要はないじゃん!」




「それがね、必要あるんだ」



祐介は静かに答えた。



「原田を殺してくれと頼んだのは俺だし、
原田に殺されそうな俺を助けてくれたのは和也だ。


和也は命の恩人。

だから逆らえない。


俺は2人の人間の人生を狂わせたんだし」