~香織side~ ──あの約束から1年 香織は桜舞い散る坂を学校に向かって歩いていた。 真っ直ぐな髪を少し巻いて、制服も上手く着こなせるようになっていた。 でも 心はそう簡単に変われないものなのかもしれない。 こんな暖かい春の日には先生のことばかり考えてしまう。 今日は高校二年生最初の日だというのに、思い出ばかりに気が向いてしまう。 (先生…どうしてるかな…) あの日から一度も先生に会っていない。 でも、先生を想わない日は一度もなかったから…