ある日、 『木下香織』と書かれたカルテが渡され、 トントン ガラガラー 「先生!久しぶり!」 「おお!久しぶりやなー」 「先生!高校決まったよ!」 「まじか!おめでとう!」 「やっと中学卒業だよ~」 「そやな、ほんまにおめでとさん!」 「うん、あのね、あたし将来カウンセラーになりたい。先生があたしを助けてくれたみたいにあたしも誰かを助けたいなぁーってさ」 そんな風に思ってくれてたなんて… 俺はそんないい医者じゃないのに…