香織はM高の受験日までの2週間、親に心配されるほど勉強に励んだ。 「頑張って、これなら絶対受かるよ。」 母はそっと見守っていた。 香織の頭には受かって先生に会えること以外何もなかった。 先生への想いが奇跡を起こせると信じていたから。 (絶対受かってやる…!)