香織の足も腕もあざだらけで所々血が出始めた頃、楓はこう言って体育館から出ていった。 「あんたなんか二度と学校にこれないようにしてやる」 香織は痛む足を引きずりながら通学路を歩いていた。 どうも、楓は弘夢のことが好きで告白した時に 「ごめん、俺香織ちゃんが好きだからさ」 と言ったそうでこうなったわけだ。 (どうしてこんな目に合わなきゃいけないの…)