金平糖心中

ぼうっとしていたら、口からぽろりとこんな言葉が飛び出した。

「金平糖って・・・」

「うん?」

甲斐田は不思議そうな顔をして、私を見た。

「金平糖ってさ、星みたいだよね」

「うーん・・・なるほど」


すると甲斐田は、突然立ち上がって私たちの周囲に金平糖をばらまいた。

アスファルトの上にこぼれた金平糖は、ばらん、ざらら、と音を立てた。

「なにしてんの」

「なんちゃって星空。と天の川」

ご丁寧に甲斐田は自分の右側に特別多く金平糖を零した。多分この金平糖の羅列が天の川のつもりなんだ。

「なにそれぇ」


私は意味が分からなすぎて、ころころと笑ってしまった。

そんな私を見た甲斐田は、ちょっと頬を膨らませて言った。


「だってハナが言ったんだよ。星みたいって。だから……」