金平糖心中

屋上に続くドアには、一応鍵がかかっているし、立ち入り禁止でもある。

しかし甲斐田はドアの隣に置いてある机の中から、小さな鍵を取り出した。

どうやら、屋上の管理者は非常に怠惰らしい。

ちなみにこれを知っているのもごく一部の生徒のみで、屋上は秘密のサボり場と化している。


甲斐田が何度か かちゃかちゃと鍵を回していると、かちん、とドアが開く音がした。

鍵を再び机の中に戻すと、ドアを開いた。



屋上には、豊かな風が吹いていた。

私の長い髪も、甲斐田の短髪も、びゅうびゅうと風になびいた。


私たちは落下防止のフェンス内側ギリギリまで来ると、その場に座った。

アスファルトの冷たい質感が、ズボンの上から私のお尻を舐める。


フェンスの向こうでは、私たちの街のあらゆる明かりがぼんやりと輝いていた。