えっ……

 そんなこと言われたことがない私は頭が真っ白になった。

 私を食べる?

 どうやって?

 え!?

 焼かれるの!?煮るの!?蒸すの!?

 「こうたどういうこと?」

 そう言うとこうたは私を抱きしめる腕に力を入れた。
 
 こうたの速い鼓動が伝わる。

 体も温かい。

 するとこうたは、はぁ……とため息をついた。

 もしや……

 ついに愛想つかれた!?

 「この天然さよ。さよを…………だ…………抱きたいってこと///////////」

 えっ……///////////

 こうたは顔を真っ赤にしながらいう。

 「こうた……本当に?」

 私はなぜか聞いてしまった。

 「嘘でもこんなことは言わない。」

 私の鼓動が速まるのがわかった。

 嫌じゃない……

 でも……

 ………怖い………
 
 私が下を向いているとこうたにお姫様抱っこをされた。

 降ろされたのはこうたのベッドの上。

 こうたは私のYシャツのボタンを1つ1つ外していく。

 何もできないまま私のYシャツは脱がされた。

 こうたもYシャツを脱いだ。

 とってもドキドキする。

 こうた手が私の体を触る。

 「こ、こうた」

 こうたからの返事はない。

 ……怖い…怖い……

 恐怖感がなぜかおそってくる。

 私のパンツを降ろそうとするこうた。

 「こ、こうたや、やめて!」

 こうたはやめてくれない。

 あの優しいこうたはどこへいったの?

 「こうたやだ!やめて!」

 パシッ

 と乾いた音が部屋中に響いた。

 私はこうたの頬を叩いていた。

 「さ、さよ……俺………ごめん……」

 私の頬にたくさんの雫が伝う。

 怖かった。

 こうたがこうたじゃなかった。

 こうたは髪をグシャグシャっとし、ごめんと言って部屋をでていった。

 私の心の中は怖いと嫌われたで埋まっていた。