キーンコーンカーンコーン。

 今日の授業は全て終了。

 「さよ帰ろ。」

 「うん!」

 私はかなみと帰ることにした。

 でも…何となく話しづらくて会話がない。

 うぅ……

 かなみ怒ってる。

 私はかなみをチラチラ見ながら歩く。

 「さよ………みすぎ。」

 カァ///////////

 なぜか頬が熱くなる。

 ばれてたんだ。



 「さよ……」

 そう言ってかなみに優しく抱きしめられた。

 「か、かなみ……?」

 私もかなみの背中に腕を回した。

 かなみの鼓動が伝わってくる。

 かなみは見た目で細身とはわかってたけど、ここまで細いとは思わなかった。

 「さよ……私を1人にしないで……」

 震えた声でかなみが言う。

 かなみの一言に驚いた。

 「か……なみ?」

 かなみが涙で顔をぐちゃぐちゃにするのをはじめてみた。

 「お願い……お願い……」

 かなみの私を抱きしめる腕の力が弱くなっていく。

 きっと……

 かなみにも何かあるのだろう。

 そう思い私はかなみの背中を優しくトントンと叩いた。

 「かなみ。何があっても私はかなみを1人にはしないから。ずっとずっとかなみは私の友達。いや、大親友だから。」

 私は本当のことをかなみにつたえた。

 かなみは泣きやむどころかさらに泣いてしまった。

 泣いてるかなみが言った言葉

 「さよ……グスン………ありがとう……大好き……」

 かなみの本音が涙とともにこぼれた。