キミの記憶。

次の日。

朝、鏡を見ると、目がひどく腫れあがっている。

「ぶっさいくな顔。」

朝ご飯を食べる気にもなれず、
学校に行く気にもならなかった。

「はぁー。」

私がため息をつくと、お兄ちゃんが言った。

「ため息なんかついて、どうしたんだよ?」

お兄ちゃんは、雅貴って名前で
2つ上で、高校2年生。

2人兄弟ってこともあって、
お兄ちゃんとはずっごく仲がいい。

「んー、ちょっとねえー」
「なんだよ、そのちょっとが気になる。」
「気にならなくていいー!」

私がそう言い、その場から逃げ、携帯を見た。

メールがきていたので、開いてみると
愛だった。

宛先:姫香
件名:やったよ?
本文:あたし、昨日姫香たちと別れた後、亮君に告ったんだあ!
おっけーもらえたよ!!