キミの記憶。

私は泣きながら、駿に問いかけた。

「なんで!?あたしの事嫌いになったの!?!?」

重いって思われてるかもしれない。

「ねえってばあ・・・ヒックヒック・・・。」

しつこいって思われてるかもしれない。

「駿斗お・・・。」

私は、それくらい、駿斗の事が好きだから。

大好きだから。

「ごめんな」

駿がそう言って、立ち上がり、後ろを向いた。

「・・・。」
「でももう、決めたことなんだ・・・。」
「まって・・・。」
「じゃあな。」
「いかないで!待ってよお・・・ヒック・・・・・。」

駿は、歩いて行ってしまった。

私は、それを追いかけることなくただベンチに
呆然と座ったままただ泣いていた。