キミの記憶。

「う、うん・・・。」
「めっちゃ前に、出会ったじゃん?」
「そうだね」
「覚えてる?出会った時のこと」
「えっと、家が斜め前ですごく近くて
幼稚園の時、あたしが一人で昼間遊び行こうと思って
家でた瞬間にこけて、それで、駿があたしを見つけて、
『大丈夫?』って言って、手を差し伸べてくれて。」
「よく覚えてるよな。」
「当たり前じゃん。それで、名前教えあって仲良くなって」
「それから、毎日遊ぶようになったよな。」

二人で、思い出話をしたあと、駿が。

「なあ姫香、俺たち、普通の幼馴染に戻んねえ?」

え・・・?

普通の幼馴染・・・?

「・・・どういうこと・・・・・?」
「その言葉の通り」
「あ、あたしたち、別れるってこと・・?」
「うん」
「えっ、やだよ!なんでいきなりそんなこというの!?」
「・・・。」