キミの記憶。

「あんたら、姫香になにやってんの?」
「駿斗くん!」
「気安く名前呼ぶな。」

駿が、篠崎さんに冷たく言い放つ。

他の女子も、怖がっている様子だ。

「あ、あたし、駿斗くんの事好きなんだよ!」
「俺、お前みたいな女、興味ない。」
「えっ。」
「俺には、姫しかいねえから。」
「・・・。」
「もう近づくな、次、姫に近づいたら、お前らどうなるかわかんねえぞ」
「ご、ごめんなさい。」

そう言って、女の子たちは走って逃げて行ってしまった。

「駿、ありがとう。」
「おう」
「いつからここにいたの?」
「んー、『あなたにそんなことされても』ってとこらへんから。」
「うそでしょ!?」
「ホントだよ」
「うわー、恥ずかし。」
「俺は嬉しい♪」