キミの記憶。

あの時を思い出す、レイプされたとき。

殴られて、汚れて、でもそんな私を駿は受け入れてくれた。

私も、助けてもらってるだけじゃダメだ。

自分で、何とかしないと・・・。

「喧嘩売ってるのはどっちよ・・・。」
「はあ?」
「駿は、あんたのものじゃない?もし、あたしが駿と付き合ってなくても
あなたたちが好きにすればいい、だけどね、駿は、モノなんかじゃないの!」

私は、立ち上がり、女子たちに向かって言い続けた。

「あたしの上靴隠したり、制服ゴミ箱にいれたり、全部あなたたちでしょ!?
小学生みたいなことして、楽しい!?
そんなことする暇あったら、正々堂々戦いに来なさいよ!」

「さっきからきいてりゃごちゃごちゃ言いやがって!」

お腹をけってきた。

「なにすんのよ!」
「はあ?お前がさっきから調子のったこと言うからだろ!?」
「あなたに、そんなことされても、駿とは別れる気、ありませんから。」

そう言い放って教室に戻ろうとした瞬間、
篠崎さんが廊下に置いてあったモップを大きく上にあげて。

ヤバい、あたし、もうここで負けるのかな。

結局、駿のためになること一つもしてあげられなかったな。

そう思っていると、あたしにモップは当たらない。

「えっ・・・?」

上を見上げる。

「駿・・・!」