キミの記憶。

そして、誰もいない旧校舎に連れて行かれて。

4人の女の子の、リーダーみたいな子がいう。

「ねえ、あんた駿斗くんと付き合ってるの?」
「え、うん、そうだよ」
「喧嘩売ってんの?」

きっと、この子は駿の事が好きなんだろう。

この子は確かー、4組の篠崎さんだっけ。

「売ってないよ」
「じゃあ、なんで付き合ってんの?」
「好きだからだよ。」

あぁ、あたし何言ってるんだろう。

こんな反抗的だと、殴られるだけだろうな。

「なめてんのかよ、あんたのものじゃないの!今すぐ別れてよ。」
「嫌だよ。」
「はあ?完全に喧嘩売ってんな、お前。」

パシン! と音が廊下に響く。



痛いよ。
怖いよ。