キミの記憶。

次の日。

「今度は上靴がないじゃん・・・。」

はあ、とため息をつき靴下のまま教室まで行った。

「りんかちゃんおはよー」
「・・・。」

えっ・・・?
無視・・・された・・・?
うそでしょ。

「野田さん、お・・・」

おはよう、と言う前に無視してどっか行ってしまった。

えっ・・・。

怖い、なんで。

「井口姫香ちゃん、いるー?」

女子4人くらいが、私を呼んでいた。

その瞬間、教室の中は静まりかえった。

「あ、あたしですけど・・・。」

返事をすると、教室にズカズカと入ってきた。

「ちょっと、きてくれる?」
「え、う、うん。」

と、返事をすると強く腕を引っ張られた。

引っ張られながら、教室の中に駿がいるか確認したけど
いなかった。