キミの記憶。

そして、下駄箱の中をいろいろ見回った。

探しても探しても、靴は見つからない。

「・・・んだよ!」

駿斗は、怒って壁をける。

「駿斗、ごめんね、ありがとう。今日はもう先帰ってていいよ。」
「・・・いつから嫌がらせされてんだ」
「・・・・。」
「いつからだって聞いてんだよ!」

駿斗がいきなり大きな声を出したから、私は体をびくつかせた。

「ヒック・・・ヒック・・・・・。」

私は泣き出してしまった。

「ごめん、姫香。でかい声出し過ぎた。姫香にキレても意味ないのにな・・・。
ホントにごめんな。」

「ヒック・・・・うん・・・。」

私を強く抱きしめた。

そして、いったん教室に戻り、話を聞いてもらった。